1食作らないと1000円。モラハラ夫の罰金ルール
こんなことがあった。
「あった」といより、日常だった。
あるとき、モラ夫から、
「飯、作り忘れたり作んなかったりしたら1000円払えよ」
と言われた。
正直意味がわからなかったのだが、私にはその詳細を聞く権利もそれを拒否する権利もなかった。
私は完全にモラハラ王国の中にいた。
つまりはこういうことだ。
食事を夫の帰宅時間までに作っておけなかったとき、モラ夫に1000円現金で渡すというものだ。
作れなかったときというのは、私の具合が悪かった・用事があって帰宅が遅くなり弁当で済ませた、そんなときが当てはまる。(もちろん連絡だけは入れている)
じゃあ1000円の出どころは・・・?
とお思いになるだろう。私もそれがわからなかった。
専業主婦で小遣いももらっていない私は、私のポケットマネー(要は結婚前に貯蓄していたお金)から夫に支払うというものだった。
こんなのただの牢獄だ。
作ってお金はもらえないのに(もらおうとはしていないが)作らないとお金をこちらがはらわなければならない。
今考えれば「あり得ない」にもほどがあるのに、それを飲み込んでしまった情けない私。
そんな罰金刑でも、どうしても納得いかない条項があった。
・モラ夫自身が飲み会で食事不要、と予め告げてあった場合で私が食事を作らなかったとき(余りもので済ませる・冷凍食品)にもそのルールが適用される。
容赦なく1000円が取られるというものだ。
当時はコロナとは無関係だったので飲み会がそこそこあった。
モラ夫が早く帰ってこないというだけで天国だったので、私は1000円くらい惜しいと思わなかった。
この1000円で3時間自由に過ごせるなら・・・そう思いそのルールの不条理さを指摘することなく別居・離婚に至った。
何度も思う。
私はあいつにとってなんだったのだろう。
形だけの「妻」であろうか。
「住み込みの家政婦」だろうか。
いや、家政婦なら賃金をもらえる。
今は子供がおり、まだひとりで夕食をとるということもないが、
昼食を一人で食べるとき過去の悲惨な出来事を思い出す。
ひとりで冷凍パスタをチンして食べる、この楽さがたまらない。
どんどん子どもは大きくなるから~・・・なんて何度も何度も聞くけど、
やっぱりその間にだって自分ひとりの時間が必要だよ。
そんなことを思いながらパスタを温める6分半を過ごす。
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akari