韓国ドラマレビュー⑤
【マウス ~ある殺人者の系譜~】
おもしろい度:★★★☆☆(5段階中3点)
早く続きが見たくなる度:★★★★☆
結末に驚いた度:★★★★★
ハラハラ度:★★★★★
胸キュン度:☆☆☆☆☆
見てて疲れる度:★★★★★
憧れ度:☆☆☆☆☆
くだらない度:☆☆☆☆☆
人にお勧めしたい度:★★☆☆☆
見てて気持ち悪くなる度:★★★★☆
かっこいい俳優さんが出てくる度:★★☆☆☆
総合評価(10段階):5(10が最高)

あらすじ
25年ほど前、卑劣な殺人を繰り返した「ヘッド・ハンター事件」が起きた。奇跡的に生き残った少年の供述により、医師のハン・ソジュンが逮捕され死刑宣告を受ける。
しかしそのとき、ハンの妻のお腹にはハンソジュンの子がおり・・・
時は現代に戻る。街には正義感あふれ誰からも好かれる巡警のチョン・バルム(役者:イスンギ)がいた。ある日、刑務所へ慰問に訪れそこでマジックショーを披露するも、なんとバルムの友人の刑務官が死体となって発見される。
事件は複雑に絡み合う。
※私個人の感想です
※ネタバレありです
このドラマ、20話にも及ぶのですが、一旦7話?あたりで全てが解決したように思えるんです。(読みの浅い私には)
“これで犯人も分かったし一安心”
と一瞬思います。いやいや、じゃああとの13話どうするんですか?って話ですよね。
ここからがもう、驚きの連続です。
あまりに亡くなる方が多くて、あまり楽しいドラマではありませんが、とにかく深いです。バルムの変わり様には最後まで驚かされました。
25年前から物語は始まっていて、登場人物が複雑に関係し合っているんです。
歌手・俳優・タレントと国民的人気のイ・スンギさん。
実は彼のドラマを見るのはこれが初めてでした。(「プロデューサー」というキム・スヒョン主演のドラマにカメオ出演したのは覚えている)
このドラマの序盤はまさにイスンギさんのイメージそのもの!というようなバルムを演じていました。・・・ところが、この主人公・バルム、まじでサイコパスなんです。
私、イスンギさんはこの結末を知らずに演じてたのでは?って思ったほどです。
でもちゃんと、裏の顔をサイドストーリーの「マウス・プレデター」でやっていて、最初からサイコパス役だと分かってて表の顔と裏の顔を演じ分けていたということに驚き!
そして演技力の高さ。さすがイ・スンギ兄さん。
(兄さん、兄さんと呼んでいたら、まだ35歳でした。兄さんじゃないし、弟だし。大変失礼しました。それにしても韓国の女優さんって本当に若く見えるから、けっこうカップル役で女性が年上のこと、多いですよね。女性が若く見えるだけで、男性は年齢相応だ、と言いたい。)
話が複雑で入り組んでいて、残忍な場面などもあります。
なので、頭を使うし、重たい気持ちにもなります。
このドラマ全体を通して、救われた人はほとんどいないのではないかと思います。
ほとんど全員が被害者。幸せになれたものは少ない。
そう考えると、このドラマから得られるものってなんなんだろう、って少し考えてしまいました。サスペンス、好きではあるんだけど、もう少し、構えず見られる作品のほうが私の好みかもしれません。
このドラマの宣伝で、「イスンギ至上、最も難役に挑む」とありましたが、これはまさにその通りだと思います。そして視聴者の私はイ・スンギ兄さんに完全に騙されていました。
イ・ヒジュンさんも演技力高いですが、一貫している役なので、持ってかれちゃった印象。(イ・ヒジュンさんの「青い海の伝説」大好きです!こちらもオススメ作品☆)
皆様の応援あって続けられております!ありがとうございます^^
akari