DV、ドメスティックバイオレンス。
少し前までの世間のイメージでは、
夫に暴力をふられること=DV
みたいな考えが一般的に通っていたかと思います。
遡ってドメスティックバイオレンスという言葉は1970年代に欧米で使われ始めたそうです。
意味は、
を指すそうです。(※参考図書は記事下部)
そう、DVとは殴る・蹴る、家具を壊すといった「身体的暴力」だけを意味するのではありません。
- 高圧的な物言いや、平気で嘘をついたり、外見や行動をなじるといった「言葉の暴力」
- 家族や友人から孤立させ、常に行動を監視し脅迫したりする「心理的攻撃」
- 生活費を渡さず、仕事を辞めさせ経済的自由を奪う「経済的虐待」
も含まれます。
ドメスティックバイオレンスを日本語に訳すと、「家庭内暴力」だそうですが、親子間の暴力はそれに含まれない為、そのままドメスティックバイオレンスという言葉を使っているそうです。
かなり前のデータになりますが、2000年のユニセフの行った調査では、
全世界の2~5割の女性がドメスティックバイオレンスを経験している
というデータがあるそうです。(随分ざっくりですが)
日本ではどうでしょう。
2014年度の内閣府の調査で、配偶者(別居中の夫婦や元配偶者を含む)から
身体的暴行・心理的攻撃などのいずれかを受けたことのある女性は、
23.7%
に及ぶそうです。
7年前のデータで1/4です。
4.4%
20人に1人です。
この数字を聞いたどう思いますか?
私は悲しいです。
なぜ、配偶者にそのようなことが出来るのでしょう?
配偶者に限らず誰かに対してそのようなことをすること自体許せません。
そんなことをしたい為に、優しい人間の仮面を被り、人を騙し結婚などによって人を縛り支配下するのでしょう。
多くの加害者は男性です。
- 男たちは、被支配者(多くは妻)が自分の意に反した行動をとるとイライラする。
- それを力でなんとかしようとする行為が虐待であり、自分にはその権利があると信じ込んでいる
それに加えて
DV加害者には罪の意識がなく、自分はむしろ被害者だと考えている。
それが問題で、それを正すことが最も難しいプロセスだそうです。
私の元夫もそうでした。
私のことを言葉と行動で自分の支配下に置き、正常な思考を奪いました。
孤立し、頼る相手がいない状況にするのです。
DVについて調べれば調べるほど、自分が支配下に置かれ、精神に異常をきたしていたときのことを思い出します。
幸い、現在はこの元夫からの暴力に対し、正常な思考を保てているので
”本当に恐ろしいことだったんだ”
と思えますが、今もどこかで自分が被害に遭っていると気付かず苦しんでいる方がいるかと思うと胸が痛みます。
どうか自分を責めないで下さい。
あなたは悪くない、被害者です。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
次回も、DVについてもう少し掘り下げてみたいと思います。
akari
参考図書:「夫が怖くてたまらない」梶山寿子 携書 2016.6.20 302P 1100円
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