前回、パーソナリティ障害とは何か?について記事にしました。
今日は、もう少しこの
パーソナリティ障害について深く探ってみたいと思います。
まず、
- パーソナリティ障害は10のタイプに分類される
- さらにこの10のタイプは共通する特徴のある3つのグループ(クラスター)に分けられる
クラスターA群
- 人に対する不信感が強い
- 奇妙で風変わりな言動
- 感性に温かみがなく、他者への関心が低い
⇒妄想性パーソナリティ障害・・・人に対する不信感が強い
⇒総合失調質パーソナリティ障害・・・他者への関心が薄い
⇒総合失調型パーソナリティ障害・・・奇妙で普通でない行動
- 演技的・感情的で移り気
- 衝動的行動
⇒境界性パーソナリティ障害・・・感情・対人関係が不安定で衝動的行動
⇒自己愛性パーソナリティ障害・・・尊大で傲慢な態度を取る
⇒反社会性パーソナリティ障害・・・犯罪・暴力など反社会的行動
⇒演技性パーソナリティ障害・・・他者の注目を集めようとする
- 不安で内向的
- 失敗を恐れて社会を避ける
- 他者へ依存
⇒依存性パーソナリティ障害・・・他者へ過度に依存
⇒強迫性パーソナリティ障害・・・几帳面で融通に欠ける
⇒回避性パーソナリティ障害・・・失敗を恐れて社会を避ける
このように分類されるようです。
そしてこれらは単独で現れるものと複数の症状を併せ持つ人もいます。
また、他の精神疾患とも合併しやすいと言われています。
ここまでを見て、(個人的見解ですが)モラハラと特徴が似ている部分が多く見られるのがA群とB群です。
ただ、「モラルハラスメント」と言ってもそれぞれ言動が違うように、パーソナリティ障害も同様です。
そしてそれが ”ちょっと変わった性格” なのかそれとも "障害" と呼ばれるほどなのかの判断も難しく専門の医師でも一回の診察では見極めるのは難しいようです。
次に、発達障害(アスペルガー症候群など)との関係はどうかみていきます。
これもわかるような気がします。
驚いたことに、
発達障害の親を持つ子は、パーソナリティ障害につながるというケースもある
ということです。
親に発達障害があることで、子どもに対して細やかな注意を払えず、また子は親からの感情的なつながりを感じることが出来ず不安感などが強くなり発症するということもあるそうです。
(結婚後だいぶ経って気が付きましたし本人は気付いていませんが)
夫は間違いなく発達障害がありましたから・・・どうりで子どもへの接し方がおかしいとしか言いようがないんだ・・・と思いました。
だからって命を危険に晒すようなことをして許されるはずも許すはずもありません。
ここまでのまとめとして
(私のモラハラ夫の場合)アスペルガー症候群という発達障害があり、そこに元々の性格と環境が起因したパーソナリティが加わりパーソナリティ障害を併発している。
言動はまさに当てはまるものが多く、モラハラは障害が起因している
と考えました。
皆さんの気になる方の症状とは当てはまる部分はあるでしょうか?
次にパーソナリティ障害と区別しにくい病気とパーソナリティ障害の中でもモラハラと強い結びつきがありそうなものについて考えていきます。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
akari
参考図書:パーソナリティ障害
林直樹 法研 平成30年6月26日