そしてパーソナリティ障害の10のタイプと3つのグループについて見ていきました。
その中で「モラハラ」と関係が深そうな症状と合致しているタイプがいくつかあったので、詳しくみていきます。
自己愛性パーソナリティ障害と妄想性パーソナリティ障害です。
少し関係ない話ですが、私はTwitterをやっています。
そこで主にモラハラに関することをつぶやいています。そして同じように配偶者のモラハラで悩んでいる方のツイートを読んでいます。
(お時間ありましたら覗いて下さい☆→akariさん (@akari03904430) / Twitter)
その方たちの話とも合致点が多いタイプが2つありました。
①自己愛性パーソナリティ障害
モラハラと聞いてまず思い浮かぶのがこの自己愛性パーソナリティ障害です。
どのような症状なのでしょうか?
- 自分を特別な存在だという意識が強い
- 自分が希有な存在であり、他の人は劣った存在
- 強い特権意識から常に賞賛と高い評価を得られることを期待
- 他人を都合良く利用しようとする
- 友人や恋人も損得勘定や自尊心を満足させられるかどうかで選ぶ
- 人に負けたり批判を受けると、激しい怒りを感じる
- 有病率1.0~6.2% 男性に多い
②妄想性パーソナリティ障害
こちらの病名は知らなかったのですが、本を読み、これもモラハラと合致する部分が多いと感じたので載せます。
- 自分以外の人を信用出来ない
- 恋人や配偶者であっても信じられず、相手が裏切っているのではないかと疑う
- 猜疑心(さいぎしん:相手の言動を疑う気持ち)から、周囲の人々に攻撃的になることも珍しくない
- 恋人や配偶者に対してDVをふるうこともある
- 恨みを持った相手を訴えようとする
- 筋が通らない主張でも、本人は自分の正当性を疑うことはない
- 有病率0.6~3.1% 男性に多い
これだ!まさにこれだ!と思いました。
実際、”DVをふることもある” という一文もあるように、この妄想性パーソナリティ障害をもつ人がDVをふるう=暴力・精神的虐待があるということです。
そしてこの妄想性パーソナリティ障害、さらに「妄想性障害」という病気に発展するケースも見られるそうです。
妄想性障害とは・・・
事実とは違う思い込み(妄想)が生じ、それが持続する障害。
他人に対して過度に疑い深くなり、時に相手に攻撃的になる妄想性パーソナリティ障害と重なる部分が多い。
他の8つのタイプ+αについても読みましたが、これら以上にモラルハラスメントの特徴と合致するものは見当たりませんでした。
私の夫にはこの2つのタイプに当てはまる点が多く、というよりまさに夫のことを言っているとしか言いようがない言葉ばかりでした。
では妻や夫、つまり配偶者がこういった障害を抱えている場合、家族はどうすればいいのでしょうか?
それについてじっくり考えていきたいと思います。次の記事はこちら。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
akari
参考図書:パーソナリティ障害
林直樹 法研 平成30年6月26日