前回までの記事で、モラハラとは何か?そしてモラハラの特徴と似ている部分が多いパーソナリティ障害について考えました。
その中でもモラルハラスメントの説明と一致する項目が多い、
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自己愛性パーソナリティ障害
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妄想性パーソナリティ障害
について詳しく触れました。
私が個人的に出した結論です!
では、恋人や配偶者のDVやモラハラがこういった病気からくる場合、それに合った対応をとったり我慢するところはしながら付き合っていかなければならないのでしょうか?
本にはこのように書いてありました。
パーソナリティ障害は、
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「治療できる病気」
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「症状が改善する見込みのある病気」
です。
ということはパートナーであるならば、改善に向かうよう付き合っていかなければならないのでしょうか?
”あなたとは無理” と別居や離婚をすることは非道な行為なのでしょうか?
本を読み進めると、治療をするにあたって必要なことが書いてありました。
<本人>
- 本人が自覚すること
- 本人が治す、という意思を持つこと
- 原因を家族や他人のせいにしない
- 時間がかかることを理解する
<家族や周囲の人が行うサポート>
- 障害を正しく理解してあげる
- 人格的な問題ではなく、パーソナリティ障害だからと理解する
- 安定した態度で接する
- 無理矢理治療させようとしない
- 家族だけで解決しようとしない、医療機関や専門機関を頼る
大前提は本人の自覚です。
本人の自覚がない限り、無理矢理治療させようとしても効果はないどころか症状を強めるでしょう。
周囲のサポートに、”理解する” とありますが、理解できる範疇でしょうか?
配偶者からのDV・モラハラで苦しんでいる方、
「あなたの配偶者は、自分のことをどの程度理解していますか?」
私の元夫はもともと全く自覚がありませんでした。
怒鳴られ着の身着のまま家を出た日、ひどい言葉をたくさん言われたこと。あの日のことはいつ思い出しても悔しいです。
そこから狂ったように、暴言を執拗に言われ続けました。
調停が始まるまでの別居期間、それは長い間続きました。
ひどい人だと思っていたけれど、ここまでの人だとは思いませんでした。
もしかしたら、彼の人間を崩壊させてしまったかもしれません。
「愛妻家の育メン」の皮を被り、自分が本当に良い人間だと思っていた夫には、妻が家を出たことは理解出来ず、全てが怒りとなったようです。
その、変貌させてしまったという点に関しては、責任が一理あることは認めますが、悪いとも思っていないし謝罪する気もありません。
もし、本人が自分の生きづらさに困っていて、それを真剣に治したいという気持ちがあったなら協力出来たかもわかりません。
以前、カサンドラ症候群についての記事にも書いたように、
- 離れないと自分が壊れてしまいそうなら、離れるのは悪い事ではない
とありました。
”我慢が足りない”
とか
”生涯を約束した仲だから”
とか、そんなことで解決出来ないこともあるんだと思います。
問題は、離れることではなく、「どう離れるか」そして「離れたあと、どう生活していくか」にあるような気がします。
全て私の個人的意見です。
気分害されたら申し訳ありません。
長い記事にお付き合い頂きありがとうございました。
akari
参考図書:パーソナリティ障害
林直樹 法研 平成30年6月26日