前回の記事で、
日本で共同親権が導入された場合、まず起こると考えられることに、
- 親権争いがなくなる(少なくなる)
- 共同親権なのに、どちらか一方とだけ暮らすのがおかしいという問題が起きる
と、弁護士さんに教えてもらいました。
本当に親権争いはなくなるのか?
(私の経験上の話をさせてもらいます)
親権争いはひどいもんです。自分がどれだけ適任か、そして相手はどれほど不適格かということを言い合います。
証拠を出して「あいつは養育者として不合格だ!」
と言われたり、ときにはでっち上げの話でこけ下ろそうとされます。
そんな親権者争いをしている調停中、
「では、共同親権にしたらどうでしょう?」
と言われたらどうでしょうか・・・?
絶対嫌です!!!
いや、離婚の話の最初に「共同親権でどうでしょう?」
と言われたところで100%断ります。
どんなに醜い長期的な争いになったところで共同親権は拒否します。
仮に共同親権を望む夫婦がいて、それにより子どもの利益が尊重されるなら、それはめでたいことです。
(そんな仲良しなら、単独親権になったとてうまくやっていけるんじゃ?と思ってしまいます。)
弁護士さんはさらっと、
「まぁ、親権争いはなくなるよね」
と言ってたけど、本当にそうでしょうか?
まだまだ日本人の感覚的な問題で簡単には受容されないのでないか、というのが私の意見です。
共同親権では、子の進学や病気などの決めごとの決めごとに対し50:50の権利を持つということですよね?
何かしらの合わないところがあって離婚したのに、大きな問題が出たときに一緒に解決することが出来るのか疑問です。
共同親権が認められたあと、共同親権にした元夫婦間に問題は起きるか?
起きると思います。
先の弁護士さんが言っていたように、
- 共同親権なのに、どちらか一方とだけ暮らすのがおかしいという問題
これは間違いなく起こりそうですよね。
その前に、書籍にある、欧米の例で、
子が、週の半分を母親と母親の家で過ごし、残りの半分を父親と父親の家で過ごす
ということを実践する場合、日本では子にとっての利益に繋がるのでしょうか?
確かに両親から愛されていると感じることが出来るかもしれません。
ただ、”自分の本当の家はどっち?” という感情を持たないのかが疑問です。
日本の場合、小学校も中学校も公立なら歩いて行くのが一般的です。
私立でも電車などを利用してひとりで行くと思います。
今日はこっちの家から、こっちの駅から行く・・・という通学風景が想像出来ません。
私は日本で生まれ、日本で育ち、国際的な感覚はありません。
欧米ではそれがメジャーだよ、日本って遅れてるよ。
と言われ、欧米の真似をしたところで日本での根本的な考えに合っていないような気がしてなりません。
離婚だって1/3もいるのに、みんなよそよそしくて、
「子どもがかわいそう」
そんな目で見られ、名字が変わったっていうのに何も聞かれません。
いわゆる 離婚=不幸 というイメージからだと思います。
私の個人的な考えですが、
仮に共同親権が日本で導入された場合、
「調停での」親権者決定は多少時間がかからなくなることが予想されるが、その後の問題はかえって大きくなる
というのが私の、本当に個人的な考えです。
離婚後仲良くやってる元夫婦が羨ましくもあり、理解に苦しみます。
否定とかそんなんじゃなくて、単純に”どうしてそんなに仲良いのに?”という疑問です。
ま、私は出来ればもう2度と顔も見たくなきゃ連絡も取りたくありませんが、
子がいるとそうも言ってられません。
最低限のことだけで済ませたいものです。
次の記事は、映画の話について書こうかと思っていたのですが、延期することにしました。
「メイジーの瞳」という映画で、両親の離婚によって互いの家を行き来するようになった子の視点に立った映画です。
深く考えさせられたものですが、観てから時間が経ってしまったためもう一度鑑賞してからにしようと思いました。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
いつも応援ありがとうございます。
akari